参考画像を見せてWebページの案をつくる、画面の内容を説明してもらってからコードを直す。そんな「見る」と「つくる」を組み合わせる仕事に向けたAIの選択肢が増えました。LongCatの公式APIプラットフォームは、11月2日付の更新履歴で「LongCat-2.5」の提供開始を案内しています。
公式の更新履歴では、画像などを理解する能力とコード制作、複数段階にわたる作業への対応を特徴に挙げています。9月に案内された「LongCat-2.5-Preview」とは項目が分かれており、今回の記事は11月2日付の提供案内を扱います。性能の高さは提供元の説明であり、独自に試して比較した結果ではありません。
何が変わる?画像を説明して終わらず、制作の手がかりにする
ここでいう画像理解とは、画像に何があるかを言葉で捉える機能です。公式の視覚理解ガイドには、画像の説明、スクリーンショット内の文字の読み取り、グラフの分析などが例として載っています。LongCat-2.5はテキストと一緒に画像や動画を受け取る仕様です。
たとえば、手書きの配置案と「スマートフォンでも読みやすい告知ページにしたい」という依頼を渡し、コードの案づくりへつなげる使い方が考えられます。これは本記事の活用例です。画像を渡すだけで希望どおりのサイトが完成することや、元のデザインを正確に再現できることを確認したものではありません。

Web制作では、まず一部分の案づくりから
ブログや小さなお店のサイトを扱う人なら、最初の課題を「サイト全体を直す」より小さくすると、結果を判断しやすくなります。見出しとボタンの並びを提案してもらう、読みづらい表の改善案を出してもらう、といった範囲です。出来上がった案は、元の目的に合うか、人が確認します。
確認する内容も先に決めておくと便利です。文章が画像として貼られず編集できるか、スマートフォンで横にはみ出さないか、ボタンのリンク先が正しいか。見た目が似ていることと、使いやすく動くことは別の確認項目です。これらは導入を考える際の提案で、今回のモデルを実行した使用感ではありません。
使うには?APIと既存の開発ツールをつなぐ形
公式の開始ガイドは、アカウント登録とAPIキーの作成を案内しています。APIは、アプリやプログラムからAIへ依頼を送る窓口です。説明上は最大100万トークンの文脈を扱えますが、大量の資料を渡せることが、すべての内容を正確に利用できる保証にはなりません。
API概要では、OpenAIやAnthropicのAPI形式との互換性を説明しています。似た形式で接続できるという意味で、OpenAIやAnthropicがこのモデルを提供しているという意味ではありません。自分のツールで動くかは、対応形式や設定を個別に確認する必要があります。
料金は期間限定の従量制表示、入出力を分けて確認
公式料金ページに掲載された期間限定の割引価格は、100万トークンあたり、キャッシュされていない入力が0.30米ドル、キャッシュされた入力が0.006米ドル、出力が1.20米ドルです。トークンは文章などを処理する単位で、日本語の文字数と一対一ではありません。
長い依頼だけでなく、AIが返すコードや説明の量でも料金は変わります。キャッシュの価格は常にすべての入力へ適用されるものとして計算しないほうがよいでしょう。掲載価格は変更される可能性があり、公式ページはプラットフォームの表示と請求記録を優先するとしています。利用時点での再確認が必要です。

注意点:日本からの利用条件と送る情報を確かめる
公式FAQには、中国本土以外の利用者は携帯電話番号またはメールで登録できるとあります。ただし、本記事では日本からの登録、決済、日本語での品質を実際に確認していません。この説明だけで、日本の誰でも同じ条件で使えるとは断定できません。
試すときは、自分で用意した見本画像や公開してよい資料から始める方法が考えられます。画面の隅に顧客名や認証情報が写っていないかも確認します。外部サービスへ送る情報の扱いを確かめ、会社の資料なら社内の利用ルールに合わせることが大切です。
新しいモデルを、仕事のどこで比べるか
今回の注目点は、画像を読む力を制作の途中へ持ち込める選択肢が増えたことです。自分の仕事の一部分を同じ条件で試し、仕上がり、修正にかかる手間、利用料金を見て判断する。大きな性能の言葉より、その小さな比較が導入の判断材料になりそうです。
出典・確認日
- LongCat公式:11月2日付の提供開始案内
- LongCat公式:視覚理解ガイド
- LongCat公式:開始ガイド
- LongCat公式:LongCat-2.5料金
- LongCat公式:FAQ
- LongCat公式:API概要
確認日:2026年11月3日。画像はAI生成による概念図です。実際の製品画面、制作結果、性能テストの記録ではありません。