ラーメン屋のカウンターに座った女性の話

1日1食。

そして、最近その1食は
ラーメン一色に染まっている。

理由は非常に簡単である。

それは…

インスタの写真を
撮影する為である。

そして、
そんな活動をしていると、

「ラーメンが好きなんですか?」

と良く聞かれる事があるんだけど、
どちらかと言えば好き。

でも、毎日ラーメンを食べる程、
心の底から好きか?

と聞かれると、そうでも無い。

そんな、そうでも無い
ラーメンを食べる為に
僕は今日もラーメン屋を
探していた。

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替え玉2回まで無料。
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そして、
ふと歩いていると、

あのラーメン屋の
キャッチコピーが
僕の目の飛び込んできた。

だが、しかし…

このラーメン屋さんで
替え玉2回を食べた事が無い。。

いつも替え玉を1回注文すると
お腹いっぱいになってしまう。

「今日の俺は行けそうな気がする!」

風邪を引いて、体力も低下、
さらにはお腹も空いている。

このコンディションなら
きっと替え玉を2回注文出来る!

そう確信した僕は、
そのラーメン屋さんに入店を決める。

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カウンターに座ると、、、
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ちょうど、
時刻は19時ぐらい。

お見せはサラリーマンで
ごったがえしていた。

■店の店員
「こちらのカウンターえどうぞ!」

僕は、
狭いお店の通路を歩き、
カウンターに座る。

そして、一言。

■僕
「硬めで。」

注文を終え、
ラーメンを待っていると、、、

隣の席に、
このラーメン屋さんには
似合わない女性がぽっつんと
座った。

白いコートを身にまとい、
身長は高い。

■僕の心の中
「こんな女性も
こんなラーメン屋に入るんだw」

と、チラチラと見て
気になってしゃーないわけ。

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以外な展開に
僕は呆然。。。
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その女性は、
席に座るいなや、

「プッシュー!!!」

と、豪快に
一番しぼりの缶ビールを
開けてグビグビ飲みだす。。。

まさかの展開に・ω・

■僕の心の中
「おおお〜〜〜〜〜〜〜
男らしすぎるw」

僕の彼女への関心度は
さらに上昇する。

僕は注文したラーメンを
食べながら、彼女に釘付けw

「ズルズル!!!!!」
「ゴクゴク!!!!!」

ラーメンを豪快にすすり、
一番搾りを豪快に飲み干す
彼女の姿を見て、

僕も負けずと…

■僕
「すいません!!!
替え玉、硬めで!」

1回目の替え玉の注文を終える。

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オヤジ臭と
香水の狭間で僕は。
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店内は、ほぼ
おっさんしかいない

が、

僕の隣には、
とてもキレイな女性が
ラーメンを豪快に食べ
ビールを豪快に飲んでいる。

なんとも表現しにくい
光景がそこにはあった。

さらに、
女性が少し動くと
あま~い香水の匂い。

僕はその匂いに、
安らぎさえ覚える。

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人生初の衝動に
駆られる。。。
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僕が最初の替え玉を
食べる頃に、隣の女性は
自分のラーメンを食べ
終わっていた。

で、、、

「2回目の替え玉を注文すべきか」
「その女性に声を掛けるべきか」

非常に悩む。

そんな悩んでいる中、
その気になっている女性は
席を立とうとした。

最後のワンチャン。

「どうする!!!!!!?」

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すいません。。。
=====

■僕
「替え玉。柔らかめで。」

そう。
僕は人生初の2回目の
替え玉を注文していたのだ。

隣には彼女は、
もう居ない。

そして、僕は
2回目に頼んだ替え玉を
すすりながら、

彼女が店から出ていく
後ろ姿を見ていた。

=====
何を選択するか?
で、ほぼ全ての
未来は変わる。
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僕が2回目の替え玉を
注文をすると言う選択を取るか、

女性に声を掛けると言う
選択を取るのか?

それによって、
未来は変わっていただろう。

勿論、声を掛けても
何の進展も無かったかもしれない。

しかし、声を掛けたら、
今日の夜は違った楽園に
遭遇していたのかもしれない。

そう。間違いなく
僕の心の中では「タラレバ」を
繰り返し、悶々としながら

柔らかな
柔らかな

人生初の2回目の
替え玉をすすっていた。

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替え玉は2回。
その女性の変わる人は
他には居ない。
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サラリーマンの
おっさんが店内を
ひしめく中、

カウンターに堂々と座り、
缶ビールを豪快に飲み干し
ラーメンを食べる

キレイな女性。

もう、滅多に見かける
ことは無いだろう・ω・

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その後の話。
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僕はラーメンを
食べ終わった後、

池袋を歩いて、
綺羅びやかな看板を
見ながら…

とある、
お店に入店した。

「すいません。
イチゴショートケーキセットで!」

36歳の冬。

イチゴショートケーキに
のっかってるイチゴが、

甘酸っぱいと
感じた。

では。では。

今日はこのへんでぇ。

チャオ(・∀・)