あれは、中学生の時だった。
今でも鮮明に残る記憶。
真冬の中、
6人の友達が
俺の家に集合していた。
覚えたてのタバコを
プカプカ。。。
とにかく部屋は煙い。
俺たちは、
タバコを吸いながら
必死に勉強する(笑)
そう。
テストが近いと言う事で
ちょっとマジメに勉強
していた時の事。
友達A
「なんか腹減らない!?」
友達B
「確かに!」
友達C
「でも、外さぁ〜
クソ寒くねぇ〜」
で、
じゃんけん大会が勃発。
じゃんけんぽん!!!!!!!!!!!
あいこでぽん!!!!!!!!!!!!
このじゃんけん大会では
負けた2名が買い出しに
行く取り決めだったんだけど、
うぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!
俺は負けるw
もう1名も負けるw
負けた友達と一緒に
買い出しGO!
そして真冬のコンビニに
出かけることに。。。
「よし!おでんやな!」
歩きながらじゃんけんで
負けた友達と話しながら
コンビニへ。
でも、ここで深刻な
問題に直面!!!!
俺の家は貧乏。
母ちゃんの口癖は
いつも、、、
「うちはなんでお金がないの!」
それが口癖。
勿論、小遣いなんてのも
ほぼ無いに等しい。
そんな俺が、
買える物と言えば、
おでんは一品程度。
コンビニに到着して
友達は沢山のおでんを買う。
「あの〜それと!それも!」
・・・
・・・
・・・
俺は心の中で何を買うか
真剣に悩んだ。
お金が無い中、
おでんを買う。
沢山あるおでんの中で
何を選択するべきか?
悩んだあげく、
僕は「しらたき」を
チョイスした。
しらたき〜
うまそう〜
まさに目の前にある
「しらたき」が宝石に見えた。
買い出しを終えた
僕達は家に帰る。
「テストだりぃ〜」
「だよなぁ〜」
その時だった。。。
いきなり、
目の前が真っ白になる。
そしてスローモーションで
「しらたき」が空を舞う。
・・・
・・・
・・・
気がついた時には、
俺がチョイスした
「しらたき」はアスファルトの
上に落ちていたのだった。
単純に。
躓いた(笑)
無残にアスファルトに落ちた
「しらたき」を見て、、、、
俺は叫ぶ。
しらたきぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!
俺のしらたきぃ〜〜〜〜〜〜〜!!!
しらたきぃ!!!!!!!!!
その光景を見ていた
友達は大声で笑う。
笑い事じゃぇだろうが〜〜〜!!!
キレる。
で、部屋について
友達が他のみんなにその事を
笑いながら話しだしたんだけど、
ある友達が、
「しゃぁねぇなぁ〜
俺のおでんやるよ。」
そして他の友達も、、、
「ったく。アホやな。
ホレ!」
「俺のもやるよ!
これでいいか?」
気がついたら
俺の器には皆から貰った
おでんだらけになっていた。
そして。
「泣くw」
すまねぇ〜〜
マジありがとう。
友達は泣いている
俺を見て笑うw
そんな事件から21年もの歳月が立ち、
あの頃の友達は一体何をしてんだろう。
友達っていいよね。
おわり。