あなたがいることで

あれから、

もう何年たったのだろうか。

会った事も無い
数万人の人達に、

メールを書いて
送信していた。

僕が分かる事と言えば

クリック数とか
売上とか

まだ見た事が無い
誰かに向けて、

ただ、ただ、ただ、

淡々と、

パソコンの
キーボードを

カチカチと叩く。

深夜、
誰も居ない会社で
たった1人きりで。

僕は、

パソコンのモニターに
浮かび上がる数字を
ぼーっと見て

興奮する事もあれば、
強烈に寂しくなる時もあった。

「何の為に、
 誰の為に、
 僕は生きているのか?」

目の前の現実と言えば、
会社にポツんと1人で
キーボードを叩き続けている。

会った事も無い、
誰だか分からない

無機質なメールアドレス。

そんなメールアドレスに
僕はメッセージを送り続ける日々。

ある日の事。

セミナーでこんな事を言っている
お客さんの声を耳にする。

「いつもメルマガ見てます!」



「あれ。俺が書いてるんだけどなぁ」

そう。

僕は、
いつも陽の光を浴びる事は無かった。



いつだって
僕は影の存在。



そんな日々から、
もう何年経過したのだろう。

今は、
ゴーストライターでは無く
表舞台で活動をしているから
お客さんがリアルだ。

でも、

リアルはリアルに大変(笑)
ダイレクトだからね。

ただ、面白みも凄く
あったりもする。

きっと金だけを稼ぐなら
ゴーストライターでやってた方が
儲かるのかもしれない。

YouTubeでバカな事も
演じなくてすむ。

ひっそりと、
大金稼いで、

日本を脱出w

なんて事も出来るの
かもしれない。

でも、10年近く
ゴーストライターを
やってきたけど

僕はもう、
誰かの為に文章を
書く事は無いだろう。

だって、
もうゴーストじゃないしね。

リアルに存在する。

そして、
そんなリアルな
僕を見てくれる

あなたがいるから、

僕は存在する意味が
あるのかもね。

では、では、
今日はこの辺で!

チャオ(・∀・)