ぼくの就職活動

あれは、
もう15年前の出来事。

大学四年。

就職活動をして
10社以上も面接に落ちて

「僕は社会に必要と
 されていないんだ。。。」

と、

心が打ち砕かれながらも
就職活動を続けて、

一社だけ内定を貰った
時の話をしようと思う。

=====
面接官から、
言われた一言。
=====

一生忘れる事は、
無いと思うけど、

日産のディーラーに
面接に行った時。

目の前には面接官は3人。

3人揃って僕の顔を
見下しながら見ている。

なぜなら…

筆記試験のテストの
点数は17点ぐらい。

面接官は、
そんな筆記試験の結果を
見ながら僕を高いビルから
僕を下に見ている感じ。

空気を読めない僕でも、

さっさと
面接を終わらしたい
空気が漂っていた事は
察知できた。



そして、
ある面接官から
言われた一言。

「君ね。よくコレで
 就職活動してるねw」

僕は、撃沈された。

=====
不採用通知は、
社会不適合者の証。
=====

それからも、
色々な会社に面接に行っても
その数週間後には、
不採用通知が届く。

その不採用通知を
見る度に、、、

「僕は社会から
 必要とされていないんだなぁ」

「この先の人生はどうする。。。」

そんな不安の中でも
就職活動をして、
就職しなければいけない。

「もっと勉強して
 おけばよかったなぁ。。」

いつも頭の中は
そんな感じ。

高校、大学と

全てスポーツ推薦で
入学してきた僕は、

今まで受験勉強を
経験した事が無い。

全く勉強してこなかったけど
スポーツをやっていたおかげで

勉強しなくても、
苦労しなくても、

大学までは行けた。

さらに…

僕の家は貧乏だったから
大学に行く金は無かった。

でもスポーツを
やっていたおかげで、

大学は特待生として
授業料免除で入学出来た。

とても
ラッキーだった。

でも、そのラッキーに
甘んじて勉強しなかった
人生のツケを痛い程
味わうハメに。。。

=====
負け犬の脳裏に
閃いた1つの光。
=====

「そうだ!」

「どうせ面接行っても
 落ちるなら、、、」

「僕が面接官を
 面接してやれ!」

「面接官から何かを
 盗んでやれ!」

そんな閃きが
脳内で覚醒する。

その閃きを素に、
僕の面接のスタイルは
変わった。

面接に行ったら
とにかく面接官に
質問をしまくる。

⇒なぜ?この会社に入ったんですか?
⇒今の仕事は楽しいですか?
⇒将来はどんな事をしたいんですか?

面接官に色々な
事を聞いた。

その結果、

ある一社は、
二次面接まで
行く事に成功した。

しかし…

その数週間後には
不採用通知が送られてくる。

でも、少しだけ
前に進めた感じがした。

その二次面接まで行けた
と言う小さな結果を元に

僕はそのスタイルで
就職活動を続ける。



=====
決戦の
三次面接。
=====

そんな就職活動を
続ける中、、、

なんと、
とある一社が
一次面接通過。
二次面接通過。

僕は三次面接に
挑むことに。

そして…

三次面接でも
僕は面接官に
質問をしまくった。

⇒この会社でずっと働いてるんですか?
⇒昔は何をやっていたんですか?
⇒なぜ?転職しようと思ったんですか?

とにかく
質問。質問。質問。

(笑)

その数週間後…

僕は、

人生で初めて
「合格通知書」と言う
書類を見る事になる。

=====
入社後の話。
=====

そこの会社は、
全国に5支店ぐらいあって

新卒で入社した人達は
全国の支店で合計200名ぐらい。

そんな200名近くが
大阪で開催される、
入社式に集まった。

その入社式では、
1人1人名前を呼ばれて
賞状的な物を貰う
儀式があった。

■司会者
「吉谷卓朗」

■僕
「あっはい!!!」

僕はステージに上がって
社長からその賞状を貰う時、

■僕
「社長を越えます!」

と、一言。

200名近く居た中で
そんな事を言ったのは
僕だけだった。

その後、

社長のスピーチでは
僕の事をネタとして
取り上げてくれた(笑)

=====
会社の闇
=====

そんな意気揚々と
僕は新社会人として
新しい人生を踏み出したのだ。

が、、、

支店に配属されてから
僕はある衝撃的な話を
先輩から聞く事に。

■先輩
「うちの会社って
 誰でも入れるんだよねw」

■僕
「ど言う事ですか?」

■先輩
「俺、中卒だし。
 この会社を落ちるって人
 俺は知らないねw」



数カ月後、

その先輩の言っている
意味を僕は理解した。

なぜなら、
そこの会社では
人がガンガンやめていく。

どれくらいの
スピードで辞めていくか?

一番早い人で
一日出社して

次の日には辞めている(笑)

それぐらいの
スピード感覚。

なぜ?そんだけ
人が辞めるのが早いのか?

それは、
超絶ブラック会社
だったからである。

仕事内容は、
飛び込み営業。

数時間毎に
上司にアポイントの
取れた状況を報告。

そして、
アポイントが取れていない
報告をすると、、、

酷い罵声を
浴びる。

さらに、1件もアポが
取れないで会社に帰ると

殴られるw

労働時間は、

朝6時に会社に出社し、
帰宅出来るのは深夜1時とか。

最終的には終電にも
乗れなくなって
会社の寮に泊まるように。



それから数カ月後、

その会社は
倒産した。

=====
その後の人生…
=====

まぁ色々とあったけど、
今は自由にやっている。

そして、
僕はその当時成功した
就職活動のやり方を

未だに使っている。

就職活動中は、
⇒面接官に質問をする。

現在は、
⇒お客さんに質問をする。

「何に困ってますか?」
「どんな悩みがありますか?」
「どんな事に興味がありますか?」
「将来の夢は?」
「どれくらい稼ぎたいですか?」

質問をする相手が
変わったことで、

僕の人生も変わって
しまったのだ。

では、では、
今日はこの辺で!

チャオ(・∀・)