23年間の物語

昨日、新宿でInstagramの
撮影をしていただんだけど、

新宿のアルタ前でラッパを
吹いている人を発見。

そのラッパの奏でる音が
妙に新宿の夜に合う。

で、僕も23時から生放送が
あったので昨日は新宿の
アルタ前から放送。

1時間ぐらいで放送は
終了したが、

まだ、ラッパを拭いて居る人は
ラッパを吹き続けていた。

休憩はほぼ無し。

無心にラッパを
吹き続けている。

少し気になったので
近寄って近くに座る。

そして、コッソリとラッパの奏でる
音を聞きながらInstagramをピコピコ。

数十分後・・・

演奏が終わり帰ろうと
していたので、

「もう終わりっすか?
すいません。コッソリ聞いてました。」

1000円を差し出す。

そうすると、それがキッカケで
色々な事を聞く事が出来た。

どうやら、その人は、

23年間も路上に立ち続けて
ラッパを吹いているとの事。

普段は六本木で吹いている
そうで、今日はたまたま新宿。

まさに偶然。

で、話しを聞いていくうちに
ラッパを吹いている人がこんな
言葉をボソッとこぼす。

「私にはこれしか芸が無いんで。」

僕はこの言葉を聞いて
何か人生において重要な事を
学んだように感じた。

「人生は、これだけでいい。」

ってね。

さらに色々な話しを聞くと
とても謙虚な人で、

「私なんかまだまだです。
上には上が居ますからね。」

僕からすると23年間もの間
路上に立ち続けてラッパを
吹き続けているわけだから、

それだけで凄いと感じたけど
その人にはまだまだなのだろう。

生きていると、
色々な物に影響され、
色々な物に興味を持つ。

別にそれは悪い事では無い。

「好奇心」

は、人間としてとても
大切なファクターだ。

しかし、

ほとんどの人の「好奇心」とは、
他人から影響された物である。

だから、
パッションが無い。
情熱が無い。

本当に心の底から自分が好きな
ことであれば続けられるはずだ。

何か一つでいい。
何か一つだけでいい。

自分が本当に心から好きと
思える物を見つけること。

そこには、
お金は関係無い。

もし、お金の事を気にしていたら
このラッパを吹く人は、ラッパは
吹いていないだろう。

なぜなら、

僕が見る限り、2時間以上も
演奏をしていたけど、演奏を
聞いて貰った人にお金を入れて
貰う帽子には数百円ぐらいしか
入っていなかった。

お金が目的であるならば、

「こんだけ演奏して
たった数百円の稼ぎ。
やってられないよ。」

こんな感じになると思う。

間違いなく、路上ライブだけの
収入だけでは暮らしていく事は
難しいだろう。

でも、僕はこの人の演奏を
聞いていてこう思った。

こんな生き方がしたいってね。

あなたは、
どんな生き方がしたい?